こんにちは、Webマーケターのたろうです。私は中小企業のWebマーケターなので、採用の担当(面接官)を勤めることもあります。
中小企業にとって、DXを推進していくことは急務です。なので、DX人材が応募してきた時は諸手をあげて喜びます。
この記事では、採用担当目線で「中小企業に転職する時にアピールできるDXスキル」を紹介します。
DXについて学ぶなら株式会社MUが運営するDXportal®がオススメです。中小企業の経営者や担当者へDXを誤解なく伝えることを目的としたメディアなので、DX初心者の学習に役立つ記事がそろっています。
そもそもDXとは
そもそもDXとはなんなのでしょうか。DXとは「デジタルトランスフォーメーション」、日本語にすると、「デジタルによる変革」です。
簡単にいうと、あらゆるものをデジタル化していきましょう、そしてということです。
DXへ至るステップ
DXにいたるステップは、三段階に分かれます。
- デジタイゼーション
- デジタライゼーション
- デジタルトランスフォ―メ―ション
順番に解説していきます。
1.デジタイゼーション
デジタイデーションとは、アナログをデジタルにすることです。
例えば、紙で管理していた資料をデータとして保管したり、手計算していた見積もりをExcelで作成したりすることをさします。
いわゆる「ペーパーレス」「オンライン化」などがデジタイゼーションです。
2.デジタライゼーション
デジタライゼーションとは、ビジネスプロセスをデジタル化することです。
デジタイゼーションより一歩進んで、利便性を生み出すこと、付加価値を生み出すこと、進化することをさします。
例えば、紙で管理していた顧客リストをExcelではなくGoogleスプレッドシートで管理、クラウドに保管することで、全ての社員がリアルタイムで情報を共有します。
そして、紙で提出していた営業日報をGoogleフォームに置換。日報内容もデータで蓄積するようにします。
顧客リストと営業日報、二つのデータをかけ合わせて、一歩先の分析を可能にし、あらたな付加価値を生み出す。
これが、デジタライゼーションのイメージです。
3.デジタルトランスフォ―メ―ション
最後に、デジタルトランスフォーメーションです。
デジタイゼーションでデータを蓄積、その後、デジタライゼーションでビジネスを進化。
そこから、さらに飛躍的な価値を生み出すことが、デジタルトランスフォーメーションです。
参考:https://dx-portal.biz/first-dx/
なぜ中小企業にDXが必要なのか

DXの概要が分かったところで、なぜ中小企業にDXが必要なのか考えてみます。
「中小企業にDXなんて必要なのか」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
しかし、中小企業の採用担当、中小企業の管理職として言わせてください。中小企業にこそ、DXは必要です。
その理由は3つあります。
- 優秀な人に依存しないようにするため
- 成功の再現性を担保するため
- 教育の負荷を軽くするため
1つずつ解説していきます。
優秀な人に依存しないようにするため
中小企業がDXを推進するべき理由の一つ目は、優秀な人に依存しないようにするためです。
中小企業にありがちな「優秀な人に依存している」状態。
人に依存=リスクです。なぜなら、その人がいなくなった瞬間に、ビジネスが止まってしまうからです。
例えば、Excelが得意な社員のパソコンでのみ情報を管理していると、その社員がいなくなると業務が止まります。
また、社長が全ての情報を集約している場合も、社長がいなくなった瞬間に業務が止まります。
優秀な人に依存しやすい中小企業こそ、リスクヘッジとして、人ではなくデータに依存するDXを進めていくべきなのです。
成功の再現性を担保するため
中小企業がDXを推進するべき二つ目の理由は、成功の再現性を担保するためです。
中小企業にありがちなのが、「なんかうまくいった。でも、なんでうまくいったか分からないし、次どうしたら成功するか分からない」という状況です。
もちろん、社長やベテラン社員は「経験値」によって、なぜ成功したのかなんとなく分かる、ということもあります。
しかし、普通の社員はそうではありません。
成功の要因がデータとして可視化されれば、全ての社員がベテラン社員と同じように成功することができます。(成功できない社員も、自分のデータと成功者のデータを見比べることで、改善するべきポイントが分かります)
中小企業のような限られた人材で会社全体として成長していくために、成功の再現性を担保できるDXは重要なのです。
教育の負荷を軽くするため
中小企業がDXを推進するべき3つ目の理由は、教育の負荷を軽くするためです。
「成功の再現性を担保するため」という話にも繋がりますが、「教育」に課題のある中小企業は多いです。
人手が足りないので、教育にまで手が回らないのです。
そんな時、情報がデータで管理されていれば、新入社員は「自分のデータ」と「先輩のデータ」を比較することで、自分がなにをしなければならないのか、どのスキルを伸ばさなければならないのか、ということがすぐにわかります。
教える側も、各データを見れば、どのポイントを教えればいいのかがすぐにわかります。
限られた教育リソースを使う観点からも、中小企業にとってDXは有効なのです。
中小企業に転職する際にアピールするべきDXポイント

中小企業にとってDX人材が必要ということをおわかりいただけたでしょうか。
それでは最後に、中小企業に転職する際にアピールするべきDXポイントを紹介します
ポイントは、次の3つです。
- データを扱えるとアピール
- データで判断できるとアピール
- 誰でも使えるデータツールを作れるとアピール
1つずつ解説していきます。
データを扱えるとアピール
まずは、データを扱えるとアピールしましょう。
具体的なツール名を添えてアピールすることがベターです。
例えば、得意なことを聞かれたときに、「ExcelないしGoogleスプレッドシートで管理表を作ることができる。」と答えるなどです。
データで判断できるとアピール
データを扱えるとアピールしたあとは、そのデータから判断ができるとアピールしましょう。
例えば、「売れている営業と売れていない営業の差はデータから〇〇と考えれるので、△△という改善案があると考え、実行した。その結果、チーム平均で売り上げが☆%UPした」など、データで判断した実績を述べられることがベストです。
誰でも使えるデータツールを作れるとアピール
これは一番重要ですが、誰でも使えるデータツールを作れるとアピールすると、採用がグッと近づきます。
なぜなら、システムに強い人間の方が少ないからです。
例えば、「Googleフォームで営業日報を作れる」「Excelで特定のセルにその日のデータを記録したら、計算式が自動で数字をはじき出す仕組みを作れる」など、データを入力する人が楽な仕組みを作ることができるとアピールしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一見、DXが必要なさそうな中小企業こそ、実はDX人材を求めています。
なので、あなたがDX人材であることを正しくアピールできれば、中小企業への転職はグッと成功に近づきます。
中小企業での面接の際は、下記の3つのアピールを忘れずに行ってください!
- データを扱えるとアピール
- データで判断できるとアピール
- 誰でも使えるデータツールを作れるとアピール
DXについて学ぶなら株式会社MUが運営するDXportal®がオススメです。中小企業の経営者や担当者へDXを誤解なく伝えることを目的としたメディアなので、DX初心者の学習に役立つ記事がそろっています。